マルタの鷹

マルタの鷹〔改訳決定版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

マルタの鷹〔改訳決定版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

例えば「湘南の狼」とか「新大久保の熊」とか(と、勝手に名づけてみたが)、少年漫画でありがちな、その土地で有名なワルのあだ名をタイトルにしたのかと思ってたら全然ちがってた。

ハードボイルドはあまり読んだことはないけれど、どれも似ている気がする。主人公のところに突然若くて美人でミステリアスな依頼人がやってきたり、主人公は厄介ごとに巻き込まれて殴られたり拳銃で撃たれたりして気を失ったり、気が付いたら死体が転がっていて濡れ衣を着せられたり、警察に理不尽な扱いを受けたり、最終的には何も儲けなかったり、美人の依頼人に裏切られたり…。

そんなこんなの定番を1930年にこの作品が最初に作ったのだろう。