ものすごくうるさくて ありえないほど近い

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)

ものすごくうるさくて、ありえないほど近い Blu-ray & DVDセット(初回限定生産)


テレビもパソコンも買い換えてブルーレイが観れるようになって、はじめてBDをTSUTAYAで借りた。
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」というタイトルはチャーミングだけど、意味はよく分からない。ハズレ覚悟で想像すれば、アスペルガー症候群の疑いのある少年にとって、世界は「ものすごくうるさくて」、人との距離は「ありえないほど近い」不快なものだということ…なのかな。
9・11が題材として使われているけれど、特にこの映画が9・11に対して何かのメッセージを発しているわけではない。別に9・11でなくても、人は思いがけず死ぬことがある。
ある場面で私は不覚にも泣いてしまったが、この映画を「泣ける映画」とか「感動モノ」などと紹介するつもりはないし、そういうジャンルでこの映画が括られてしまうのは不幸である。
主役の子はなかなか魅力的。あの年で翳のあるキャラを見事に演じきっている。監督が「リトル・ダンサー」(傑作です)を撮った監督なので、やっぱり男の子を見る目があるのだろう、変な意味でなく。
お父さんをトム・ハンクス、お母さんをサンドラ・ブロックが演じているけど、こんな有名な俳優を使わなくったっていいと思う。おじいさんのマックス・フォン・シドーはいい味を出していた。