オデッセイ

いつものことだが、タイトルが気にかかる。原題は、The MARTIAN(火星人)。たった一人で火星に住むことになったことを、ユーモラスに表現してカッコいい。

ヨメは「こんなシリアスな話をふざけて作っていいの?」と言うけど、そこがこの映画のいいところである。

迷いの旅籠

宮部みゆき日経新聞連載が終わった。

衝撃の、とか、感動の、とか、涙が止まらないとか、そんな類いの作品ではありません。ホームランではなく単打狙いと言いましょうか、作者は、作りは小品、佳作にしておいて、その中に物語としての面白さを込めました。

イギリス EU離脱

なんだかんだいっても残留派が勝つんだろうと思ってたら逆の結果。

離脱した方のイギリスを見てみたかったので、期待どおりとも言える。

何年後かに、「離脱してよかったか?」のアンケートをしたら、51.89%(今回の離脱派の得票率)を超えるだろうか?

沈黙法廷

西日本新聞で読んでいた佐々木譲の連載小説が終わった。

真犯人が捕まるまで続くのかと思っていたら、おそくらコイツが真犯人だろうと読者に分からせるところで終わった。真犯人が誰かというのは、この小説には関係ないことなのだ。

NHKがドラマ化するとしたら、水野美紀が主人公の女性(ああ、もうすでに名前を思い出せない。山本なんとかだった気がするけれど、たしかじゃない。)を演じるような気がする。

あ、感想は、「おもしろかった」。

ふる

 

ふる (河出文庫)

ふる (河出文庫)

 

 

白いふわふわしたものとか出さなくていいし、空から降ってくるような文字にどんな意味があるのか分からないし、新田人生が何回も出てきて最初は混乱したけれど、やっぱり西加奈子はいい。

僕(というより、一般人)が思ったり感じたりしてはいても、それを文章になどできずにいることを、いともたやすく小説の中で表現してしまう彼女の才能に畏れ入る。