「ゲット アウト」アリソン ウィリアムズ

 

 

アカデミー賞脚本賞をとったってことで借りたけど、見終わって思うのは、そうね、作品賞は無理ね、これじゃってことと、でも、ばっさり捨てるには惜しいな、この作品、ってことで、脚本賞がちょうどピッタリ、っていう納得をしたのでした。

それと、主人公の彼女役のアリソン・ウィリアムズがとっても好み。美人だけどちょっとエラが張っててザンネンって顔が、なぜか僕の心をそそるのです。

IR法(別名カジノ法)成立

カジノ法>成立 通常国会が事実上閉会(毎日新聞https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180720-00000103-mai-pol

野党はギャンブル依存症を心配し、与党は大丈夫だと反論する。

ギャンブルなんだから大丈夫なわけがない。当たり前のことだ。だけど、だからダメと言う気は僕にはない。

なにか物事を決めるとき、一万人が幸せになっても一人が不幸になったらそのアイデアを廃案にするのか、一万人が幸せになるんだったら1人ぐらい不幸になる人間が出ても仕方ないと考えるのか、IR法って、結局そこなんだと思う。(IR法に限らないけれど)

 

人によって価値観は違うのだから、どっちが正解とも言えない。だけど、どっちかに決めないといけないので、民主主義では多数決で決めている。

セブン殺人事件

文庫の帯に、「書店員が選んだもう一度読みたい文庫ミステリー部門第1位」とある。この本自体に文句を言うつもりは毛頭ないが、いろんな文学賞やらなんやらでお客に買わせよう買わせようとするのは、読んでから読んでよかったと思える本だけにしてほしい。繰り返すが、この本に恨みがあるのではなく、こんなランキングを考えた人間に、「どこが?」と言ってやりたいだけなのである。

スターウォーズ 最後のジェダイ

 

 

SWエピソード8。

スターウォーズだから観たけど、スターウォーズじゃなかったら観る価値なし。あまりにもストーリーが稚拙すぎる。

悪の親玉のやられ方があっけない。今までのSWなら、カイロ・レンの狙いなんかお見通し、だまされたフリしてだます、がフツーだったはず。EP8にもなればもうひとひねり、ふたひねりあるかと思ったら、ひねりがないどころか当たり前以下の展開だった。

DJの裏切りも、監督は観客をあっけにとらせようと意図したのだろうけれど、そこは、逆にフツーの展開にして、胡散臭いDJが難解コードをあっぱれ解読して、「やったー!」って、観客に雄叫びあげさせる場面(それってベタなんだけど)にすべきでしょう。

小型デス・スターに特攻しようとするフィンをローズが邪魔する場面も、観ている方は欲求不満しかない。フィンを助けつつ、ローズの愛情に共感できる別のやり方があったはず。もうちょっと頭使って脚本をかいてほしい。フィンがたすかったすぐあとに、レジスタンスの基地がデス・スターの砲撃を受けて、ローズの行為が「なんだったの?」ってなってしまってもいる。

ほかにもたくさんクエスチョンマークがあるけれど、あと一つだけ言わせてもらうなら、主人公のレイの存在感のなさ。僕的にはレイの顔はすごい好みなんだが、映画の中で魅力を発揮できていない。

もう、こんななら、エピソード7から先は作らないままにして、何十年か後で、「スターウォーズはほんとは9部作だったけど、まだ完成していない」って、サグラダファミリア教会みたいに伝説にしてしまった方がよかったと思う。

W杯敗退

日本時間深夜の試合を観るほどサッカーが好きなわけではないので、翌朝(正確には当日朝か)のテレビで結果(決勝T1回戦ベルギーに2対3で負け)を見た。朝刊に間に合う時間じゃなかったので、新聞に載ったのは翌翌日。つまり今日。

後半7分で2対0で勝っている試合を負けますか?というのが、日本国民9割9分の感想だろう。

ちゃんと観てないクセに言わせてもらうと、柴崎と乾のおかげで、今回のW杯はなんとかそれなりの結果を残したと思う。

しかし、優勝は遠い。

出でよ、天才!

W杯で日本が優勝するには、メッシ、ロナウドネイマールを超える天才が必要なのだろう。

 

連載終了『ドカベン』

連載終了『ドカベン』清原やイチローに与えた影響が大きすぎる(SmartFLASH) - Yahoo!ニュース https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180628-00010004-flash-ent

水島新司って、こんな顔だったっけ。

西野監督の勇気

専門家も時間稼ぎ戦術に賛否 「見苦しくつまらない試合」「目的に向け仕方がない」 ロシアW杯(産経新聞https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180629-00000588-san-socc

 

攻める戦い方と守る戦い方と、どちらが決勝トーナメントに進む可能性が高かったのか、それは誰にも分からないけれど、西野監督は後者の方が確率が高いと判断したのだろう。

ただ、その作戦が失敗し(セネガルが1点取ってコロンビアと引き分け)たとき、「自力で決勝トーナメントに行ける可能性を自ら放棄した愚か者」の烙印を捺されるのが明らかすぎて、そっちが可能性が高いと考えたとしても、誰も(西野監督以外は)その作戦を採用する者はいないだろう。

そういう意味で、西野監督の勇気はすばらしい。その作戦がすばらしかったとは思わないけれど、その勇気は称えたい。


 

二十何年かぶり

昔よく一緒に遊んだ同僚と、二十何年かぶりに会議で会って、空き時間とか会議の後の懇親会でいっぱい話をして懐かしかったりしたのだが、懇親会が終わったら家とかホテルとか、それぞれの帰る場所に帰っていった。

二人だけで二次会やろうかとか、考えないでもないけど、面倒だった。たぶん、お互いに。

シェイプ オブ ウォーター

 

 

人魚姫の男と女を逆にするアイデアから連想していけば、こういうストーリーになるのだろうけれど、それで面白い映画ができるとは到底思えない。しかも、男の方はグロい半魚人で、女の方はちょっと年増である。なのに面白い映画になったのはなぜなんだろう。

まず思ったのは、画が魅力的だということ。設定としては1950年代あたりのアメリカなんだけど、近未来的な雰囲気もあり、登場している車やらなんやらデザインがカッコいい。モノだけでなく、画面のアングルとかもしっかり計算されていて、絵になっている。

主人公が年増なのも、考えようによっては成功である。おじさんたちからしたら十分若いおねえちゃんなので、アイドル映画なんぞ見たくない世代には丁度いいんである。

脇役もしっかり働いている。指を食いちぎられた悪役は脇役というより助演男優賞クラスの重要ポジションだし、イライザの同僚の黒人女性は頼れるおばちゃんを好演していた。ソ連のスパイや絵描きのおじいちゃん(イライザとの関係がもひとつ分からなかったけれど)もイイ味だしてました。

そんなこんなで面白い映画になっていますが、これはやっぱり、題材より演出、つまり、何を撮るかじゃなくて、どう撮るかの方が大事だということなんだな。