村田諒太 判定負け

WBA世界ミドル級王座決定戦、対エンダム戦を2対1の判定で負けた。

会場ではブーイングこそ起きなかったものの、TV越しにも納得できない雰囲気があふれて見えた。

わたしも村田が勝ったと思っていたので、判定に不満というより、なんで?という疑問の方が大きかった。

村田がエンダムに、ダウン1回と、ダウン寸前のダメージを何度か与えたのに対し、エンダムは村田にそれほどのダメージを与えることはできなかった。(少なくとも私にはそう見えた)

たしかにエンダムは打たれ強く、大きなダメージの後もすぐにパンチを返したり、軽やかにステップを踏んだ。

ボクシングがKOで決着しなかったとき、ラウンドごとのポイントの合計で判定することは知っている。素人の身で言わせてもらえれば、最終ラウンドまでにKOで決着しなかった場合、そのまま試合を続けたらKOさせることができるであろう方を勝者にすべきではないかと思うのだが、とにかく今のルールではラウンドごとに「よく戦った」方がポイントが高く、その合計点が多い方が勝者になる。

うまく言えないが、おそらくは、村田がエンダムにダメージを与えたラウンドより、エンダムが上手く戦ったラウンドが多かったということなのだろう。

たぶん村田も、勝者がコールされる直前まで自分が勝ったと信じていたに違いない。

だからこそ村田は、これから、戦い方を変えなければならないと気づいたと思う。相手をKOして勝つための戦略に絞るのか、KOできないときにポイントで勝つためにどうするのか。

それにしても、3人のジャッジで評価が分かれるって、どういうことなのって思う。ジャッジの判定能力の問題だとしたら、やるせない。