バケモノの子
役所広司も大泉洋も好きな役者さんだけど、アニメの吹替で声を聞くと、どうしても役者としての彼らのイメージが頭に浮かぶ。アニメ作品の中で初めて見るキャラクターに、変な色がついてしまうのである。
もちろん彼らは、いくつもの映画作品の中でいくつもの役を演じていて、そういう実写の場合も、やはり他の作品とかテレビのバラエティ番組に出ていた彼らのイメージが(少なくとも、見る側からは)抜け切れないのだから、ことさらアニメ作品に声優として登場したときだけ気にする方がおかしいといえばおかしいのである。
そんなことは置いといて、作品について言えば…泣けた。泣かすような作品ではないのは承知なので、これで泣くのはどっかズレてるとは思うのだが、最近涙もろいから仕方ない。
で、そんなことも置いといて…、細田守も人気が出るにしたがって使える予算が増えてきたのだろう、お金(つまりは人材とか機材とかと言い換えてもいいけど)かけてる感のあるシーンが多くなった。が、そのことでいい作品ができるかというのは別問題である。まあまあいい出来だとはいえるけど、同じレベルの作品だと、観る側としては魅力を感じなくなってしまうのである。
まあ、ジブリの対抗軸として貴重な存在であるという見方もできるけど。