シルク・ドゥ・ソレイユ

ダイハツコルテオ福岡公演の最終日、最終公演を観た。チケット売り出しから相当経ち残り枚数がわずかになった時点で、5人分のチケットがバラバラの席でなくひとまとまりで買えたのは奇跡に近いと思う。急にガンでも見つかって、闘病する間もなくすぐに死んじゃって、「そういえば、お父さんがコルテオ観たがったのは、自分が死ぬのが分ってたんじゃないかな。そんで、5人分席がとれたのは神様のプレゼントだったんだよ」なんてことをあとで家族に言われそうな気がする。
といったことはさておき、公演は、コルテオを紹介するテレビ番組で観たまんまの技がいくつも披露され、これだったらわざわざ大金(1人13,000円もした)はたくこともなかったか、でも、死ぬ前の最後の家族孝行だし(まだ言ってる)まあよかったとか思いながら観てたのだが、最後の鉄棒はほんとスゴかった。あれは、一見の価値がある。
それにしても、シルク・ドゥ・ソレイユというのは、僕のもっているサーカスのイメージとは違っていた。僕の勝手な偏見かもしれないが、日本のサーカスにはわびしさがある。一見華やかであるがゆえに逆にわびしさが引き立つような気がしてならない。ショーではなく「見せ物」に近い感覚がある。しかし、シルク・ドゥ・ソレイユにわびしさはなかった。「見せ物」ではなく、パフォーマンスがあった。