こちらあみ子

文庫の帯に、「あみ子は、少し風変わりな女の子」「純粋なあみ子」「少女の無垢な視線」とあるが、正確には、あみ子は知的障害者である。そうだとは書いてないが、明らかにそうである。障害者の側から見た世界を、面白い小説にしたのである。

そんなことより、元は「あたらしい娘」というタイトルだったのが、なぜ「こちらあみ子」に改題したのかの方に興味がある。

さらにそんなことより、文庫にいっしょに載ってる「ピクニック」の方が「こちらあみ子」より面白かった。

劇場

永田と青山のメール(LINEだったっけか)での論争というか口ゲンカが面白かったところだが、これは「人間」の永山(だったっけか)と影山(だったっけか)のTwitter(だったっけか)での論争というかやはり口ゲンカが面白かったのといっしょで、ワンパターンとまでは言わないし、面白ければワンパターンでもいいのだし、又吉の評価を決めるのはもう少し先になりそう。

しんせかい

読みやすい文章で、内容もそれなりに面白かったが、逆に読みにくい文章、というか味付けの濃い文章が読みたくなって、その渇望にぴったりというわけではないが、太宰治の文庫本、それは何十年も前に買ったもので、黄ばんでしまって、当時の文庫がみなそうだったようにフォントが小さいのを、百均で買った拡大鏡を使いながら読み初めることになった。

流人道中記

このあいだまで読売新聞で連載していた浅田次郎の作品。

これまで浅田次郎作品はほとんど読んだことがなく、「鉄道員」が売れていても、どうせ人情話の、よくいう「泣ける話」なんだと思って読まなかった。

今回の「流人道中記」、これもまた人情話の時代劇かと思って読んだら、やっぱり思ったとおりの人情話ではあった。ではあったが、やたら面白かった。

浅田次郎を見直した。

アリータ バトル・エンジェル

単純に楽しめる映画でした。

ストーリーは単純だけど、逆に単純だからこそ分かりやすいと言えるし、メリハリもつけやすい。

どんな風に画面を作っているかはわからないけれど、さすがジェームズ・キャメロンといったところです(「アバター」のときの衝撃はないにしても)。

ひこばえ

朝日新聞で連載していた重松清の小説が終わった。これまで、重松清の作品を読んだことがなかったのに、重松清の作品がなぜか嫌いだった。読んだことがないのに、である。おそらく、書評やら、文庫の裏表紙に書かれた概略やらを読んで、なんとなく合わないなと感じていたのだろう。

新聞連載だとタダで読めるので、今回、嫌いな作家の試し読みをしたわけですが、やっぱりどこかしらイヤなところがあり、今後も読む気にはならなかった。