こちらあみ子

文庫の帯に、「あみ子は、少し風変わりな女の子」「純粋なあみ子」「少女の無垢な視線」とあるが、正確には、あみ子は知的障害者である。そうだとは書いてないが、明らかにそうである。障害者の側から見た世界を、面白い小説にしたのである。

そんなことより、元は「あたらしい娘」というタイトルだったのが、なぜ「こちらあみ子」に改題したのかの方に興味がある。

さらにそんなことより、文庫にいっしょに載ってる「ピクニック」の方が「こちらあみ子」より面白かった。