スターウォーズ 最後のジェダイ

 

 

SWエピソード8。

スターウォーズだから観たけど、スターウォーズじゃなかったら観る価値なし。あまりにもストーリーが稚拙すぎる。

悪の親玉のやられ方があっけない。今までのSWなら、カイロ・レンの狙いなんかお見通し、だまされたフリしてだます、がフツーだったはず。EP8にもなればもうひとひねり、ふたひねりあるかと思ったら、ひねりがないどころか当たり前以下の展開だった。

DJの裏切りも、監督は観客をあっけにとらせようと意図したのだろうけれど、そこは、逆にフツーの展開にして、胡散臭いDJが難解コードをあっぱれ解読して、「やったー!」って、観客に雄叫びあげさせる場面(それってベタなんだけど)にすべきでしょう。

小型デス・スターに特攻しようとするフィンをローズが邪魔する場面も、観ている方は欲求不満しかない。フィンを助けつつ、ローズの愛情に共感できる別のやり方があったはず。もうちょっと頭使って脚本をかいてほしい。フィンがたすかったすぐあとに、レジスタンスの基地がデス・スターの砲撃を受けて、ローズの行為が「なんだったの?」ってなってしまってもいる。

ほかにもたくさんクエスチョンマークがあるけれど、あと一つだけ言わせてもらうなら、主人公のレイの存在感のなさ。僕的にはレイの顔はすごい好みなんだが、映画の中で魅力を発揮できていない。

もう、こんななら、エピソード7から先は作らないままにして、何十年か後で、「スターウォーズはほんとは9部作だったけど、まだ完成していない」って、サグラダファミリア教会みたいに伝説にしてしまった方がよかったと思う。