赤目四十八瀧心中未遂
- 作者: 車谷長吉
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/02
- メディア: 文庫
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「併し」という言葉がやたら出てくる。カギカッコで囲んだ名詞にも“。”が付く(例えば、「私。」とか)。最初は違和感があるけれど、慣れればどうということもない。
中流の生活(人生)を目指す人間を嫌悪する「私。」(主人公)はカッコイイけれど、中流を目指して生きてきた「私」(自分)は困ってしまう。「上流」なんてなれないし、「下流」にはなりたくない、小市民の「私」(自分)です。