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海街diary

 

 

登場人物がいい人ばかりのこんな映画を、是枝監督はよく撮る気になったものだと、ほとんど呆れてしまった。

そう思う反面、僕達は、暴力とセックスに溢れた映画に馴れきってしまっていた気もする。
僕達の生活の中で、人に殴られたり、まして身近で殺人事件が起きたりすることは滅多にない。というより、ほぼない。映画の世界と現実世界の重なりは、そう大きくはないのである。ならば、現実世界を映画にしようとしたときに、暴力やセックス(夫婦や恋人同士のソレは除く)の場面の存在しない映画ができてしまっても、それは当たり前である。
我々の世界の中のささやかな出来事を(と思うほどに刺激性は薄いが、腹違いの妹を引き取るなんて、実際には見たことも聞いたこともない)映画にしたらこうなったということなのである。