神去なあなあ日常

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

おもしろくてどんどん読んですぐに読み終わった。

「お仕事小説」というキャッチコピーが文庫の帯に書いてあるとおり、林業という仕事の詳細や面白いと思わせるツボを得るために結構な取材をしたんだろうなと思わせられ、作家が小説を書くためには想像力だけでなく取材力も必要なんだと、少なくともそういう書き方もあるんだと再認識したのだった。

二章の神隠しのくだりまでは抜群に面白くて、この調子で最後まで面白かったら直木賞モノだったんだけど、そこからさきはフツーに面白かったので、総体としては「直木賞候補にはなったけど結局は落選した作品」になってしまった。