ジョン・レノン対火星人

ジョン・レノン対火星人 (新潮文庫)

ジョン・レノン対火星人 (新潮文庫)


僕の好きな小説ベスト10にきっと入るだろう作品を久しぶりに読み返してみると、少なくとも30位より下に落ちてしまったようで、いつも思うのだが、昔読んで面白かった小説をいま読んで面白いとは限らない、というか、ほとんどの場合面白くなくなっているのであって、その年齢の感性とか、その時代の雰囲気とかの中で読んで気に入ったものが、年をくったり、違う時代の中で読んでも面白くないのは当たり前なのだということを痛感したのだった。想い出は美しいままとっておくべきなのだ。