八日目の蝉

八日目の蝉 (中公文庫)

八日目の蝉 (中公文庫)


いま気づいたのだが、カバーの上に更にカバーがかぶせてあって、そこには井上真央(たぶん)と永作博美(おそらく)の写真が載ってて、「4.29Rordshow]なんて、帯風の煽り文句が書いてある。
不倫相手の子どもを誘拐して育てるという設定だけで面白そうなのだが、もう、設定だけで満足してしまって本文は読まなくっていいやという気分だったんだけど、読んでみたらまあまあ面白かった。前半はやっぱり設定だけでもたせてる感があったけど、後半はそれなりに親子(それは擬似親子と言うべきだが)に肩入れしてしまった。そりゃ誰だって、薫は最後に希和子の元に戻ってほしいって思っちゃうでしょう。そうなるのかならないのかって気になってしまって、最後まで読むに決まってます。