パンク修理

先日、自転車のパンク修理に行った。
僕が子どもだった頃、自転車のパンク修理は親父の仕事だった。実家が自転車屋をやっていたということではなくて、破れモノを繕うのがお袋の仕事だったように、パンク修理は親父の仕事だったという意味だ。
その頃、僕の周りでは、自転車がパンクしたら、どこの家でもおそらく父親が直していた。チューブを引っ張り出し、バケツに浸けてパンクした場所を見つけ、そこを紙やすりで擦って接着剤を塗り、絆創膏みたいなものを貼っていた。
そういった生活力が僕にはない。修理代1000円を払うのが惜しいんじゃなくて、そういう生活力がないのがなんとなくもの悲しい。
だからなのだろうけれど、僕は自分の頭はバリカンを使って自分で散髪するようになった。それまで3Qカットで1000円払ってやってもらってたけど、自分でやれば、1000円儲かったという気分以上に、自分の生活力(それは余りにもささやかなものだけど)に満足できるからだ。