ゴールデンスランバー
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/11/26
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題名をみて、ああ、犬(ゴールデンレトリバー)の話かと思えばさにあらず、ビートルズの曲名らしいが、あえてそれをもってきた作者の意図はよくわからない。まさか「ノルウェイの森」に対抗したわけではなかろう。しかし、内容は面白い。タイトルなんてどうでもいいのである。
伊坂作品は結構アラの多いものもあって、「ギャング」シリーズの続編が出たら読むだろうけど、それ以外はもういいかなと思っていた。でも、本屋大賞を獲ったっていうんで、だったら読んでみようと思い直したのは正解だった。
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/02
- メディア: 文庫
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- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2009/08/30
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あいかわらず伏線とその解決が多い作品で、なんども伏線部分を確認してしまうハメになった。まあ、鮮やかである。
それと、会話が面白いのもいつものとおり。粋でシャレている。今回は字数が同じ会話のやりとりが続くという趣向もある。
そして、レトリックと言ったらいいのか、修飾や言い換えの妙。「神は細部に宿る」というけれど、ちょっとした表現が心をくすぐってくれる。
だ・け・ど。今後も伊坂作品を読み続けるかというとビミョー。先に書いたように、アラい、つまりは粗製乱造みたいな作品も結構あったりして、伊坂作品には当たり外れがあるという印象なので。