虐殺器官

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)


書評とか受賞歴とかみると褒めすぎだと思うけど、これがデビュー作で、35くらいで死んだと知ると、生きてたらもっと面白いものを書いただろうにと残念には思う。
SF小説なんだけどSF的部分には興味がない。というか、SF的小道具は映像にすれば面白味があっても、文章にするとアホっぽい。
この小説の一番おもしろいところは、言語学をネタに哲学的というか思索的というか、SF的でない会話にある。ある文法が虐殺を呼ぶ、ってところはSFっていやあSFなんだけどね。