ららら科學の子

ららら科學の子 (文春文庫)

ららら科學の子 (文春文庫)


矢作俊彦といえば、大友克洋画の『気分はもう戦争』。
気分はもう戦争 (アクション・コミックス)

気分はもう戦争 (アクション・コミックス)


この大傑作漫画のなかに矢作と大友本人が登場する場面があり、それはあまりおもしろくない楽屋オチみたいなエピソードなのだが、そこで描かれている矢作のキャラが『ららら科學の子』の主人公にカブっている。つまり、安保という混乱した社会で斜に構え、ちょいとハードボイルド。トーキョー生まれのトーキョー育ち。所詮、作家は自分のことしか小説に書けないのだ。