杳子

 

杳子・妻隠(新潮文庫)

杳子・妻隠(新潮文庫)

 

 

きのうは1ページ目で眠くなった。缶ビールを2本飲んでたので仕方ないと思ったが、今日は3ページ目で挫折しそうになり、それでも頑張ったけれど、4ページ目で諦めた。

芥川賞を受賞したこの作品を、僕は理解できないより前に読み通すことすらできない。

自分に面白くないものを我慢して最後まで読んでも、たぶん得るものは何もない。それでも、自分の「読む力」がそんなものと思いたくないばかりに、これまでは無理して読むこともあった。

「そんなもの」でしかないことを認めよう。その方が楽、というより、そっからどうするかが大事、というより、ただ、「そんなもの」なんだから。

 

流 (講談社文庫)

流 (講談社文庫)

 

 

この小説には、青春があり、暴力があり、友情があり、憎しみがあり、謎があり、愛がある。

こんだけ盛りに盛ったらふつうウンザリしそうなものだが、飽きることなく最後まで読み通すことができました。

★★★★☆

斎藤佑樹

日本ハム斎藤佑樹、大炎上で4回KO また四球連発で8安打6四球7失点(Full-Count) https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180612-00137198-fullcount-base

もう諦めよう。

斎藤佑樹が活躍する姿を見れるなんて、期待することをやめよう。

いつか、そのうち、たまには。なんでもいいから勝利投手になれるなんて、ありえないとはっきり認めよう。

こんなに勝てないのに愛される選手はいなかった。でも、もう終わりにしましょう。

栗山監督。斎藤に引導を渡してください。お願いします。

国宝

吉田修一朝日新聞連載小説が終わった。

俊介が死ぬあたりから小説内の時間がバタバタと進みすぎで、もうちょっとゆっくりたっぶり書き上げてくれたらよかったのにと、残念ではある。ということは、この作品、面白かったということでもある。

バヌアツからの電話

さっきバヌアツから電話がきた。スマホが着信を知らせるので画面を見ると、電話番号の先頭に➕マークがついてて、その下に「バヌアツ」の表示。バヌアツ?そんなとこに知り合いはいない。そもそもバヌアツがどこなのかも知らない。でも、海外からの間違い電話だと予想はできる。すぐにスマホを耳に当てて、もしもしと返事をしたが、回線は切れていた。残念。もしもしじゃなくて、ハローの方がよかったのかもしれない。

サッカーが盛り上がらない

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ワールドカップで勝てそうな気がしないし、ワクワク感も全くない。

ハリルホジッチの監督としての力量が信頼できなかったとしても、だからこそ予想外の何かを期待して、その期待が外れたとしても(おそらくそうなったのだろうけれど)、まだしもワクワク感を持てたような気がする。

勝ち負けは大事だけど、ワクワク感が持てるかどうかの方がもっと大事。

松坂は復活したのか?

松坂力投!オリを6回9K零封 12年ぶり交流戦白星の権利持って降板(スポニチアネックス) https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180530-00000147-spnannex-base

この記事のあと救援投手が打たれて白星はつかなかったものの、ここ何ゲームか試合をつくっている松坂。

どうせ今年もダメだろうとたかをくくっていた不明をわびたい。

ただ、我々が見たい松坂は、むかし怪物と呼ばれたころを彷彿とさせるくらいの復活か、むかし怪物と呼ばれたことが想像できないくらいの凋落なのである。

「怪物の頃のスゴさなんてないけど、なんとか一軍で投げているフツーの投手」なら見てもしょうがない。

 

 

ルーブルの猫

たぶん、松本大洋は発展途上なのだろう。作品ごとに絵柄が違い、「これが松本大洋の絵だ」と確定したものがまだない。もちろん、どの作品にも松本大洋らしさはあるのだが、いつもそれまでとは違った描き方を試しているようなところがある。

それで、本作だが、今回の「試し」は成功したとは言いがたい。ぶっちゃけて言うと、それほど面白くはない。

ただ、松本大洋がいまだに試行錯誤を繰り返している、つまりは、もう大作家と言ってもいいくらいの位置にいるにもかかわらず、勉強を続けているのがスゴイと思うのだった。あとはそれが実になるのを待つのみ。仮に実にならなかったとしても、それはそれでよい。

ムーンライト

暴力やセックスをこれでもかと過激に描写すると、問題作とかリアルだとか妙に評価されることがあるけれど、そんなやり方で観客の心を揺さぶるのは好きじゃない。そういう意味では、この映画は直接的な(あからさまとか扇情的なとかと言い換えてもいいのだが)表現を極力避けているのが好ましく思う。ただし、それによって映画の評価が決まるわけではもちろんなくて、「ラ・ラ・ランド」と間違われてオスカーを取り損ねたほどにいい映画でもなかった。

結局は純愛映画なのである。主人公が愛したのが同級生の男だというだけで、高校生のときに初めて体の関係をもった相手を忘れられずに大人になった男の話である、簡単に言ってしまうと。