白いしるし
飛行機の中で読む本を空港の売店で探したら、西加奈子の文庫があったので買った「白いしるし」。
間島昭史や瀬田みたいな人間は、世の中のどこかにいるかもしれないけれど、私のような人間が関わるようなことはなかろう、つまりは、平凡な人間である私は平凡な人生を歩んでいるわけだけど、相手が間島や瀬田ではなくとも、夏目や塚本美登里みたいに、溺れるように異性を好きになることは誰にでもあって、溺れてもなんとかまだやり直せそうな三十代女子が読んだら「うん。わかるわかる」とか言いながら、涙を流して読むのかもしれないが、溺れたら死ぬ、というより溺れる機会がなくなった私のような年寄りにとっては、少しばかりの懐かしさと羨ましさを覚えるだけである。
神様なんかくそくらえ
ダメな男でも惚れてしまったらしょうがないほど愛してしまう女。(もっとも女も、道端で物乞いをするようなダメっぷりだが)
男に捨てられた女は麻薬に溺れ、売人の男と暮らす。
どんなキッカケで元カレとヨリが戻ったか忘れた(自殺未遂だったか?)けど、2人は長距離バスに乗って新しい場所で新しい生活が始まるはずだったのに、女が寝ているスキに男はバスを降りる。
女はまた麻薬に戻っていく。
って話だったはず。
トランプ氏次期米大統領
世界が戸惑っている。