神様なんかくそくらえ

ダメな男でも惚れてしまったらしょうがないほど愛してしまう女。(もっとも女も、道端で物乞いをするようなダメっぷりだが)

男に捨てられた女は麻薬に溺れ、売人の男と暮らす。

どんなキッカケで元カレとヨリが戻ったか忘れた(自殺未遂だったか?)けど、2人は長距離バスに乗って新しい場所で新しい生活が始まるはずだったのに、女が寝ているスキに男はバスを降りる。

女はまた麻薬に戻っていく。

って話だったはず。

ひつじ村の兄弟

40年間口を利かず別々に暮らしている兄弟に40年前何があったのかを、観客は知らされないまま映画は終わる。

羊の伝染病で村の羊が全頭殺処分された中で、隠れて羊を飼う弟と、窮地に陥る弟を助ける兄。羊こそ自分の人生という点で一致する兄弟が、共犯者となることで和解の気配がしてくる。

雪に掘った穴の中で、瀕死の弟を泣きながら暖める兄。弟はすでに死んでいるのだろうか。

案山子

いま分かった。

子のことを山のように案じる曲だから、案山子なんだ。

なごり雪

いまテレビでいるかの「なごり雪」を映してたけど、「なごり雪」は何と言っても伊勢正三です。いるかのは見たいとは全く思わないのに、伊勢正三なら見たくてたまらない。

トランプ氏次期米大統領

世界が戸惑っている。

グラスホッパー

前に読んだときは面白かった気がしたんだけど、今回読んだらそうでもなかった。元々その程度の作品だったのか、おれの脳ミソが衰えたのか。

恋人たち

夫と姑との暮らしに飽いた中年主婦が少しだけ危険な匂いのする中年男にときめく話と、若くして妻に先立たれた男がやるせない人生から抜け出せない話と、ゲイの若手弁護士が同級生の営業マンに抱き続けた恋心を隠し通す話。

主婦は男のダメっぷりに気づかされて夫の元に戻り、ヤモメ男は立ち直りの兆しを見せ、ゲイは自信家の貌を自ら剥ぎ取る。それぞれがそれぞれの決着らしきものに行き着く。

主要人物の皆が二枚目や美人でないことがイイ。二枚目や美人でないからこそのリアリティと味がある。例えば、ブスで腹がタプタプの主婦瞳子が愛おしく思える瞬間がたまにある。たいがいの時間はブスでタプタプでバカなんだけど。

ルーム

 

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7年間監禁されるという設定は、似たような事件が割と最近日本でも起こったくらいで、目新しさはない。もちろん、目新しくないことは面白くない、と言いたいわけではない。

が、目新しさの有無は置いといても、面白くはなかった。詰まらないとは言わないが、面白くはなかった。

実に大雑把な計画で脱出できたのは、映画だから、まあ許せる。それなりに緊迫感はあって、エンディングにはちょっと早いな、と思っていたら、そこがちょうど映画の折り返し地点だった。

普通なら、脱出できてめでたしめでたし大団円のところ、そこから映画の第2章が始まる。よく言う、王子様と王女様のハッピーエンドのその後の物語である。それがこの映画の後半部分であって、その意欲に拍手してあげてもいいけど、その内容が優れているとは言い難かった。ま、フツーである。

ただし。この映画にもフツーではなく優れた部分はある。ジャック役のジェイコム・トレンブレイである。母親役の女優はアカデミー賞の主演女優賞を獲ったらしいが、ジェイコム君こそ賞を与えるにふさわしい。もちろん主演男優賞を。

アンジェイ・ワイダ死去

 

灰とダイヤモンド [DVD]

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9日。90歳で。

三十数年前、付き合ってた彼女の下宿のテレビで、「灰とダイヤモンド」を観た。

それまで観た映画の中で最高だった。それから観た映画の中でこれを超えるものはまだ観ていない。

ご冥福を祈る。合掌。

マネー・ショート 華麗なる大逆転

 

 

世間の常識に逆張りで大儲けを企む男たちの苦悩とそれに続く成功の物語なのだが、それがこの映画の全部でないところに、この映画のもしかすると欠点がある。

逆張りの保険料を払い続ける不安や、サブプライムローンが破綻してもCDS(彼らの賭けの対象)の値が下がらない不条理な市場。これらの困難を克服して莫大な利益を得る万々歳の結末だけだったなら、この作品は痛快娯楽映画で、それはそれで面白かったに違いない。

だが、話はそれほど単純ではなく、いよいよ大儲けしそうになると、男たちは大儲けすることを躊躇ったり罪悪感を持ったりする。唯一楽しげなのは銀行員のジャレド・ベネット(彼が貰ったボーナス4700万ドルはCDSを売ったためのものなのだろうか?)だけで、彼にしても屈託が全くないとは言い難い。(チャーリーとジェイミーに至っては、CDSを売るのに四苦八苦しているシーンが、面白いけれど意味が分からない。)

つまりは、事実がそうであったからといって映画で端折ったらいけないことはないのに、あえてなのかどうか知らないが、「痛快さ」を蔑ろ(それは大きくはないけれど)にして、面白くもない「事実」を省略しなかったのである。もしかして、そうすることで、映画としての奥行きを出そうとしたのかな…。

なんにしても、面白い映画ではあった。